パートナーの悩みを友人に相談する時|話す範囲とプライバシー

二人だけでは考えがまとまらない。でも、親しい人に話したことで、パートナーの私生活まで知られてしまうのは心配。相談をためらう理由がそこにある時は、誰に、何のために、どこまで話すかを分けてみます。公的な相談情報を参考にした一般情報で、具体的な整理例は編集上の提案です。怖さや危険がある時に、相談を控えることを勧める記事ではありません。

話す前に、友人に頼みたい役割を選ぶ

まずは聞いてほしいのか、自分の考えを整理したいのか、専門の相談先を一緒に探したいのか。求めることが曖昧なままだと、友人が善意で相手を説得しようとするなど、望まない方向へ進むことも考えられます。「今日は二人の間に入らず、話を聞いてほしい」と先に伝える一案があります。

英国NHSは、こころの悩みを話す時、信頼できる相手を考え、どんな支えを求めているか伝える方法を紹介しています。一度に全て話す必要もないと案内しています。親しい友人でも、その日に話を受け止める余裕があるとは限らないため、まず時間が取れるかを聞いてみます。

相手の人物評より、自分に起きたことを伝える

「あの人はこういう性格だ」と結論から話す代わりに、「この出来事があって、私は困っている」と、自分の経験から始める方法があります。誰が正しいかを判定してもらうことより、今どこで立ち止まっているかを伝えるためです。分からない相手の気持ちは、推測だと分けて話せます。

相談に必要でなければ、相手の勤務先や知人の名前、身体の特徴などを細かく伝えなくても話せる部分があります。ただし、被害や危険を支援先へ伝える場合には、判断に必要な情報もあります。情報を少なくすること自体を目的にして、困っている事実まで隠す必要はありません。

メッセージを丸ごと見せる前に一度考える

やり取りを見てもらうと説明しやすい一方で、関係のない第三者の名前や連絡先まで含まれていることがあります。通常の悩み相談なら、まず必要な部分を自分の言葉で説明できないか考えられます。相手の発言を都合よく変えるのではなく、相談の目的に関係する範囲を選ぶということです。

記録が被害の相談に必要な場合は、自己判断で消したり加工したりする前に支援先へ相談してください。また、友人への相談と、SNSで不特定多数に読んでもらうことは別です。名前を隠しただけで誰にも分からなくなるとは限らないので、公開してよいかという判断を混ぜないようにします。

聞き手に、してほしくないことも伝える

相談を始める時に、「本人に連絡しないでほしい」「共通の知人には広めないでほしい」とお願いできます。友人が良かれと思って動く前に、希望を具体的に伝えるためです。ただし、そのお願いだけで情報が外に出ないと保証されるわけではありません。相談相手と話す範囲は、自分が無理なく選べるものにします。

聞く側なら、頼まれていない仲裁や情報の共有を始める前に、本人の希望を確認できます。困り事を全部解決する約束をする必要はありません。「ここから先は私だけでは分からないので、相談先を一緒に探そう」と、引き受けられる範囲を伝える選択もあります。

安全に関わる時は、秘密より支援を優先する

口外するなと脅されている、誰かに話すと危険がありそう、交友関係を制限されている。そんな場合に、相手の許可を取るまで相談を待つ必要はありません。二人のプライバシーを守ることと、怖さを一人で抱え続けることは別です。相手に知られず相談できる方法を支援先と考えられます。

配偶者からの暴力について相談先が分からない時には、内閣府のDV相談ナビ「#8008」があります。近くの配偶者暴力相談支援センターにつながり、通話料と窓口ごとの受付時間があります。友人への打ち明け方を完璧に整えるより、助けが必要な時に外部の支えへつながることを優先してください。